民話デジタル化プロジェクト

    民話テープからCDを作るーウィンドウ  改訂版2002.7

 

 テープレコーダからコンピュータに音を取り込む

1 テープレコーダの出力端子またはイヤホン端子と、コンピュータの入力端子またはマイク端子をつなぎます。複数ある場合は試してみてよい音に録音できる方をお選びください。また、接続ジャックにはいろいろ種類があるので、お使いのテープレコーダとコンピュータの接続端子に合うものをお選びください。抵抗入りのものは、取りこみ音が小さくなりますので下記のゲイン調整が必要になります。抵抗なしのものは、元の録音が大きいときなどはコンピュータをいためることもありますので、大きくして取りこまぬようご注意ください。

 

2 コンピュータ画面上に音声用ソフトを開きます。

*ウィンドウズには、サウンドレコーダー(プログラムアクセサリーエンターテイメントから開ける)という録音用ソフトがついていますが、これは時間制限があるので、実際には使えません。お持ちの音声ソフトをお使いいただくか、下記のようなソフトをダウンロードしてください。

 

ダウンロードで入手できるソフトには、フリー(無料)のものとシェアウェア(一定期間無料で使い、気に入ったら代金を支払う)がありますが、下記ソフトがお勧めです。

http://www.forest.impress.co.jp/library/digitalgretchen.html

これはシェアウェア(3,700円)ですが、音声の波形を見ながら録音したり、カットしたりできます。

直接MP3で録音、ステレオ←→モノラルの変換、サンプリング周波数の変換などができます。雑音除去のためには、別売のソフトも必要です。

雑音除去などの機能なしであれば、試しに使うことができますので、一度お試しください。

 

3 民話などの音声資料をカセットテープからコンピュータに流しながら、録音していきます。このとき、容量は大きくなりますが、すこしでもよい録音状態で保存するため、また、あとから一般のCD機器でも再生可能な音楽CDとして保存できるよう、44.1KHz, 16ビットのステレオ wavファイルで録音します。1分の録音に約10MBかかります。

 

ここでは、上記からダウンロードしたDIGITAL Gretchen! というソフトで、具体的な録音の仕方を説明していきます。このソフトはウィンドウズ95では使えません。98以降の環境でお使いください。一緒にWMFDisk.exe も必要なので、ダウンロードしてください。他の音声ソフトをお使いの場合は、4まで読み飛ばしてください。

 

Gretchenを使った音声ファイルの作り方の詳細

1)上記からダウンロードした Gretchen.exe をクリックすると、グレートヒェン画面が立ち上がり、その真ん中にワンポイント画面がでます。これはこのソフトの説明なので、一通り目を通した上、閉じるボタンで閉じる。

2)ファイル新規作成をクリックすると、画面真ん中に新規作成ウィンドウが出ます。この画面でサンプリング周波数から44100−CDを選び、チャンネル数からステレオ、ビット数から16ビットを選択しOKします。

3)すると、上に二段になったステレオ用波形表示ウィンドウが現れます。下に録音再生ウィンドウが開くので、画面上で重ならない位置までこれを移動します。(ウィンドウ上段のタイトルバーにポインタを合わせ、左ボタンを押しながら移動させたい位置までドラックする)

4)この録音再生ウィンドウで、Rec(録音)ボタン(赤い丸)を押してからテープレコーダの再生ボタンを押します。このとき、コンピュータからテープレコーダの音声が聞こえ、録音再生ウィンドウのタイム表示下段の針が音量に応じて振れます。この振れぐあいで音量の調節をします。

5)音量の調整をするには、コンピュータ画面の右下のツールバーにあるラッパのアイコンを右クリックし、音量コントロールを開くをクリックします。

6)Volume control ウィンドウが開くので、オプションからプロパティを開き、プロパティウィンドウの音量の調節から録音を選び、OKします。

7)開いたRecording Control ウィンドウで、Line in またはMicrophon欄の下段にチェックの入っていることを確かめ、音量を調整してからこのウィンドウを閉じます。

8)録音再生ウィンドウにもどり、再度Recボタン(赤い丸)を押し、カセットテープを流し、録音したい話のところで、Start(再生ボタン、▲)を押してください。ステレオ用波形表示ウィンドウに上下二段ほぼ同じ波形が現れます。録音中止するには、Stop(停止ボタン■)を押します。

9)ここで、Start ボタンを押すと、いま録音した話の最初から再生されます。

10)話の頭や最後の部分、また話の途中でカットしたい個所があれば、波形表示ウィンドウで行います。

   マウスポインタをカットしたい部分の頭に合わせドラックします。ドラックしたところが反転します。反転させたままStartボタンを押すと、この部分の頭から再生されるので、確認することができます。これでOKならツールバーにあるハサミのアイコンを押すと、反転部分がカットされます。さらにカットが必要なら、この作業を繰り返します。もし誤って必要部分をカットしてしまった場合、直後であれば、編集元にもどす、またはハサミの並びの元に戻すボタンで修復することができます。

11)以上で話を確定したら、ファイルー保名前をつけてを選び、保存場所(例えば、あらかじめ作っておいた、民話デジタル化フォルダの中の中鉢カヨフォルダ)に保存します。

  

4 一話ごとに、できたファイルに名前をつけていきます03T210007 古屋のむる.wav)。拡張子wavwav で録音されていれば、勝手に付きます。このとき、各話につけるレコード番号(これの付け方については別紙参照)は、音声ファイルと話カードを結びつける唯一のものなので、つけ間違えがないか、話カードと同一番号になっているか、再度ご確認ください。数字、アルファベットはすべて半角です。

あらかじめ、出来たファイルを保存するフォルダを作っておくと便利です。

 

フォルダの作り方は、ファイルから新規作成フォルダを選ぶ。ここで、出来たフォルダを右クリックして名前の変更を選び、民話デジタル化などの名前をつけます。このフォルダの中にさらに新しいフォルダを作り、話者名元テープ番号などで名前をつけ,話者別、テープ別に分類しておくと整理が楽です。そして、保存の際には、それぞれのフォルダを指定してそこに格納します。一般にマイクロソフトのソフトで保存されるファイルは、特に指定がなければ、マイドキュメントに格納されます。

 

5 4で録音されたファイルが指定した場所に保存されているか、確認します。白いバックに黄色いラッパが鳴っているような絵がwavファイルのアイコンです。再生してみて、きちんと録音されているか、音量はこれでよいかなど確かめてみてください。

  気になる雑音は、音声ソフトにあるノイズリダクション機能、Gretchenの場合〔編集―除去―ノイズ〕を使うとけっこう取れるようです。

 

6 5で確認したファイルを右クリックして一番下段のフロパティをクリックします。

  全般の真ん中あたりにサイズがあります。これは必要な情報ですので、1話録音するたびに調べて話カードに書き込んで下さい。音声ソフトによっては、表面に表示してくれるものもあります。

 

7 上記の3から6の作業を繰り返して、昔話のファイルをためていきます。

 

 

ワンランク上のファイル作成術―Gretchenを使った場合

 

 約1年間実際の作業をしてみて、わかったこと、こうした方がいい、こうやったらよかったということが何点かあります。参考までに。

 

1、    作業効率の点で、1話ずつ録音しファイルにしていくより、テープ1本を丸どりして、大きなデータファイルを作り、その段階で、編集ー除去から直流成分ヒスノイズハムノイズをかけてから個々の話に切り分けるのがよさそうです。センター音を取るソフトは話者が中央にいない場合はむしろ音を劣化させるので、これはあとで有効だと思われるファイルにのみ個別にかけるのがよいようです。

2、    録音の際、近くにある蛍光灯などのブーンという音を取りこむことがあるのでご注意ください。元のテープにないのにデータファイルに入っている雑音は、取りこみの際に取りこんでいる雑音です。いくらあとから雑音除去をしても、録音状態のよいテープにはかないません。また、いったん取りこんだ雑音を取るのは大変です。よけいなノイズを取りこまないようにご注意ください。マンションなどでは、隣の掃除機、洗濯機の音なども要注意です。

3、    録音の際、大きく割れるようにとったものは、雑音が入って使えません。むしろ、少し小さめの方が、雑音も小さくあとからでゲイン調整で音を大きくできてよいようです。

   元のテープの録音状態が小さめのときも、雑音除去をすませたあと、最後にゲイン調整をして、割れない範囲で最大にしておくことが必要です。CDにしたときには、コンピュータ上で聞くより音は小さめになるようです。

ゲイン調整の仕方

  編集―振幅―ゲイン調整でゲイン調整ボックスが開く。ゲインのつまみを動かしながら右のオーバー(予測)がつかない範囲で最大に調整し、OKをクリック。

このゲイン調整は、反転させて指定した部分のみを大きくも小さくも調整することができるので、笑い声や拍手などが大きく入りすぎていて、肝心の話が小さく聞こえにくい場合などは、拍手のところを80%くらいにおさえ、話の部分を大きくするといったことも可能。1話をそのままゲイン調整すると、大きな拍手の音、ガタンといった雑音を最大値として調整するので、話の部分は聞き取りにくいといったケースがあります。雑音はできるだけカットし、大きすぎる音も小さく調整してから全体の調整が必要になります。

 

4、    テープが劣化していて回転数がおかしいと思ったら、編集―時間―速度補正で約10%程度ですが速くも遅くも速度調整ができます。これも反転させることで部分的にも使えます。繰り返しつかえば、さらに補正することができます。

5、    ガタン、ドン、ガチャといった雑音はノイズ除去では取れません。慣れると波形からわかるようになりますが、その部分を反転させて、表示―表示範囲―範囲カーソル内を拡大で、その部分を拡大することができます。それをさらに繰り返し、範囲を広げて行くと、雑音のみを除くことができます。それが話とかぶっているような場合はさらに拡大していくと、最後は折れ線グラフのような形になるので、そこで除去するか、突起した一点をマウスで前後の位置までドラックしてやると改善されます。

5、 言葉と言葉の間にドンといったノイズが入っていてカットした場合、語りの間(ま)がおかしくなることがあります。そんなときは、同じ話の中の、間の部分を反転させ、たとえば、「間」というファイルを作っておき、編集―挿入―ファイルからでそれをその部分にカーソルをおいておいて挿入します。無音を使うより自然です。

 

WavファイルをCDに焼く

 

今回の民話デジタル化で焼いていただくCDは、データCD2音楽CD1(テープ提供者用)を原則とします。データCDは、コンピュータ上でのみ聞くことのできるCDで、インターネット公開などの際に圧縮ファイルにして容量を小さくしたり、今後この分野の発展に対応して簡単に加工したりできる形態のものです。

   新しいCD機器によっては、このデータCDも再生できるものがあるようです。

CDメディア自体は、音楽CD用もデータCD用も同一のものですが、焼き方に違いがあります。またメディアは、電気屋、カメラ屋などでも扱っていますが、今回は耐久性があり保存に適しているといわれる、フタロシアニン系色素材質を使ったものを使用します。今回のプロジェクトでは、リコーの通信販売を利用しえ共同購入し、作業者に送付することとします。

 

個人的にもご利用なさりたい方は、下記から会員登録(無料)すれば、注文額が2500円以上であれば、無料で翌日配達してもらえます。

 

◆こちらよりネットリコーにログインください。

http://www.ricoh.co.jp/cd-r/netricoh1.html

◆リコーCD-R/RWメディアの商品情報については、

http://www.ricoh.co.jp/cd-r/media/index.html

 

データCD

1 データCDは、上記で作ったwavファイルをそのままデータとしてCDに焼きます。個々の話に要した容量(5分の話の場合、およそ50MB)の合計が650MB(またはCDによっては700MB)まで1枚のCDに焼くことが出来ます。

 

2  焼き方は、各自お使いのCR−R/RWに付属でついてくるソフトの使用法にしたがって下さい。これから新規にCDRRW機器をお買い求めの場合は、「JustLink」または「Brn-Proof」「SafeBurn」搭載のものが、焼く際のエラーが少ないようです。

上記機器では焼きながらほかの作業ができることを売りにしているものもありますが、これらを搭載していない機器では、焼く際には、他の作業をしないことはもちろんですが、スクリーンセーバーの停止や、画面や本体が省電力モードにならないように「電源の管理のプロパティ」を『常にオン』に変更するようお勧めします。また常駐ソフト「ウイルス対策ソフト」なども、作業を開始する前に終了させておいたほうがいいようです。

 

焼く際は、上記4で保存しておいたフォルダから必要な音声ファイルを呼び出しておいて、一気に焼きます。

このとき、マニュアルにしたがって、CDにも番号をつけてください。(例・33T01C001、これは立石先生の岡山の話を収めたCD1枚目という意味です)T01の部分は、作業者番号で、テープ提供者が変わると番号も変わりますので、当委員会事務局の牧ヶ野までお問い合わせください。

 

3   CDは、デジタルCDを2枚作り、1枚は担当者の元で保管し(のちほどこれも提出していただきます)、あとの1枚を、日本民話データベース作成委員会に提出してください。また、テープ提供者分として音楽CD(希望者にはデータCD1枚も作り、元テープ返却時にこれを添えます。

なお、CDの薄型ケースに入れる、このCDの内容を示すCDカード120x120mm)を作ってください。CDメディア本体にはラベルなど貼らないよう、お気をつけください。柔らかいマジックで、CD番号、県名、語り手名など、ケースから出したときに迷子にならない程度の情報をお書きください。

 

CDカードの作り方

 

1 コンピュータ上に、出来上がったデジタルCDの内容を表示(CDをCD−Rドライブにセットしておき、マイコンピュータをダブルクリック、CDドライブ・アイコンをダブルクリック。表示から詳細をクリック。これで、出来上がったCDの内容が表示されます)しておき、その画面のキャプチャーをとります。

 

キャプチャーのとり

コンピュータ上に表示されている画面を画像データとしてパソコンに取り込むことをキャプチャーといいます。

画像として取り込みたいものを画面上に表示しておき、キーボードの右手上段にある Print Screenキーを押し、ペイント(スタートプログラムアクセサリーからペイントをクリックで呼び出せる)を開いて、編集貼り付けをすれば、キャプチャーを取ることが出来ます

 

2 ワープロソフトのワードを開いて、CD番号、話者名、地域名、作業者名などを打っておきます。そこに、ペイント画面に貼り付けられた、上記でキャプチャーをとった画面から話のデータ部分(レコード番号、話名、サイズ)をひとかたまりとして点線で囲み(ペイント画面の左上にあるツールバーのうち、上段右の点線四角をクリックして、画面上で十字に変わったポインタをドラックする)編集―切り取りでこの部分を切り取り、ワード画面に移り、貼り付け位置を決めて、編集―貼り付けをします。

 

CDカードの見本

 

03T21C001

中鉢カヨの民話(1)  岩手県紫波郡紫波町

聞き手・小平民話の会

  CD製作  高津美保子

 

なお、このデジタルCD(CDカード付き)と一緒に、このCDに含まれる話の話カードをセットで提出してください。話カードはエクセルによるデジタル入力用(フロッピーで提出)を原則としますが、印刷したカードに手書き入力していただいても結構です。

 

    製作いただいたCDおよび話カードなどは、順次、日本民話データベース作成委員会宛に郵送または宅急便で提出お願いします。またデータの送付の際は、確認のためメールにてお知らせください。

 

日本民話データベース作成委員会  

 

  177-0045 東京都練馬区石神井台2-11-17アルカディア石神井台205 岩倉方

e-mail     c-iwa@air.linkclub.or.jp

 

 なお、民話テープからCDへ のMac版をご希望の方は、上記までご連絡ください。

 

 CDを焼き終わったら…

 

今回このプロジェクトで作成していただくCDはデータCD2枚と音楽CD1枚です。作成し終わったら、コンピュータからこのファイルを削除しましょう。音声ファイル、ことに今回使用のwavファイルは容量が大きく、CD3,4枚分もためこむと、コンピュータの動きが遅くなったりしかねません。

ただし、その前に、話者用に音楽CDにも焼いておくことをおすすめします。話者などにさしあげるのなら、こちらの方がおすすめです。焼き方はお持ちのCD-R/RW機器についているソフトのマニュアルにそって行ってください。

 

また、上記で使用した音声ソフトGretchenでは、mp3という音声圧縮の形式に変換することもできます。

インターネット公開の際にはこの形式を使用します。約十分の一以下に圧縮でき、5,6分の民話なら一枚のCDに100話以上おさめることができるので、話者別に整理したりするには便利です。音質の劣化もさほど気になりません。さらに、最近はmp3用のウォークマンなでも出回っているので、このままの形式でコンピュータ以外でも聞くことも可能になってきました。以下はインターネット公開ファイルの作り方です。

 

p3ファイルへの変換の仕方

 

1、Gretchenをひらき、すでに作成したwav音声ファイルを呼び出します。

2、ステレオをあらわす2段の波形ファイルが表示されます。

3、そこで、編集ーチャンネルーモノラル化を選び、スタートを押します。

4、波形ファイルが1段になるので、そこでファイルー保存―名前をつけてを選択。

5、開いた名前をつけて保存ボックスから、保存場所を指定し、ファイルの種類のところからmp3を選択し、保存ボタンをクリックします。

6、mp3ビットレートボックスが開くので、そこから速度重視を、固定ビットレートボックスから24kbpsを選び、OKボタンをクリックします。24の数値はめやすで、長い話で音の劣化がなければ16kbpsで公開しているものもあります。この数値が大きくなると容量も大きくなり、電話回線でのインターネット使用の際、音が流れるまでに時間がかかったりします。現在は、元のテープ状態との関係で32から16あたりで公開しています。